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ぺっとの根っこ

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セミは長生き!

2014年08月09日 08:56 by eiichi_tanoue
 今年も7月の中頃から夏を演出するスターが鳴きはじめました。
蝉しぐれは聴く方の心の持ちようで好ましい効果音にも、うっとうしい騒音にもなります。
「閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声」
できれば、そんな心の持ち方でいたいものです。

 セミは他の多くの虫と同様に、雄しか鳴きません。胸にある強力な筋肉を激しく収縮させ、それが翅の付け根にある膜を振動させることでシャアシャアとかミンミンと鳴いています。簡単に言えば、糸電話と同じ原理です。

 8月も半ばを過ぎるとツクツクボウシが鳴きはじめ、この声を聞くと「宿題やったか?」と言われているようで何とも言えない哀愁を夏の夕暮れに感じていたのも懐かしいです(笑)
 しかし、最近はツクツクボウシが鳴き始めるのが早くなってきたように感じます。先ほど街のカフェに行く途中にもクスノキの上から鳴き声が聞こえてきました。宿題と結びついて妙なイメージを持たれない幸運なやつが多くなってきたのは、やっぱり近年の気温が上がってきた証拠なのでしょうか。

 セミの声で思い出したのが「蝉時計」という言い方です。夜、突然寝ぼけたように鳴くのは別にして、早朝から夕方まで種類によって何時頃に鳴くのかを示したものです。例えばアブラゼミは朝から夕方までほとんど平均して鳴いているものの、特に夕方の6時頃に鳴くものが多いといいます。ちなみにアブラゼミの名前の由来は、鳴き声が油で料理をする時の音に似ているからだそうです。

 そんなセミの魅力を更に味わうためにオススメしたいのが羽化の観察です。晴れた日の夜7時〜10時頃に木を見ながら歩いているとセミの羽化に出くわすことがあります。見つけるコツは、昼間のうちに抜け殻がたくさんついている木や、幼虫が地上に出てきた穴が根元に多くある木を見つけておくことです。不思議なことにセミの幼虫は空も見えないのに、雨が降りそうな日は土の中から出てきません。是非とも晴れた日の夜に神秘的なセミの羽化を観察してみてください。

 さて、本題の飼育についてですが、これは非常に難しい。トンボやチョウにも言えますが、よく飛びまわる虫はかごの中だと狭すぎて羽を傷つけてしまいます。成虫を飼育する場合は、せいぜい数日にするのが賢明です。
 一応、飼育方法を説明すると、セミの止まり木になる少し太めの枝を剣山に刺して、かごの中に立たせて置きます。エサをやるときはリンゴやナシ、スイカのような果物につかませてやると、口を突き刺して汁を吸います。
 幼虫については、少し湿った土の中にジャガイモを埋め、その近くに穴をあけ幼虫を入れてやります。幼虫は抜け殻がたくさんついた木の根元を掘ってみると見つかります。

最後に世界のセミ事情を(笑)
世界最大のセミはテイオウゼミというセミで、大きさは写真を見て分かる通りかなりのものです。
 これまた驚くのは、アメリカに生息する"17年セミ”という17年周期で成虫が地上に出てくるセミです。日本のアブラゼミはだいたい幼虫の期間が5年くらいですから相当のものですね。
 
 セミは短命だと言う人が意外と多くいますが決してそんなことありません。成虫になって1週間の命とも言われますが、本当は半月くらい生きます。
 卵で約9ヶ月、幼虫が5年。人間ならアブラゼミは小学1年生です。果樹の害虫だし、うるさいノイズだと非難もされますが、夏の夜に神秘的な羽化を見るたびに、生きようとする健気さや命の美しさを感じ、むしろ尊敬に似た気持ちに包まれてしまいます。

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