今回はフードのあげ方についてです。
前回までのお話しで、年齢やフードの種類で量が変わることは分かりましたね。
しかし、ただ表記通りにフードをあげれば良いという訳ではありません。
ということで、フードのあげ方アレコレをご紹介したいと思います!
まず、フードをあげる上で重要になってくるのが、愛犬の体調です。
成犬の健康体であれば、表記通りの量で構いません。
一般的に、表記の目安量(1日分)を2回(1回を1日分の半分量)に分けてあげるやり方ですね。
フードもカリカリな状態で構いません。
これを基本と考えてください。
さて、どんな犬も全て基本通りか?というと、そうではありません。
健康体といっても様々。
先ずは
1.食の細い子や、カリカリフードが苦手な子。
食事はちゃんと取らないと、健康面に影響が出てきます。
こういう子には、お湯でふやかしたフードや、ウェットフードにしましょう。
食が細いだけであれば、トッピングやウェットフードを混ぜてあげるだけでも違います。
お湯でふやかすことにより匂いが立ったり、トッピングでカリカリとは違う匂いや食感で食欲が増す場合があります。
2.仔犬や老犬、お腹の弱い子
仔犬やお腹の弱い子は消化機能が弱いため、うまく消化できずに下痢になったり、嘔吐してしまう事があります。
こういう子の場合、一日にあげる回数を3~5回(1回を一日分を回数で割った量にする)に分け、尚且つ、フードをミキサー等で粉砕し、それをお湯でふやかしましょう。
日数が経ち、消化能力が上がり、ウンチが正常になってきたら、少しずつペースト状からカリカリにしていってくださいね。
消化も良くなり、お湯でふやかす事により水分も十分に摂取できます。
3.健康体であるが、基本ではない子
成犬で、健康体ではあるけれど、基本の1日2回の食事でない子もいます。
我が家のボーダー・コリーのナナもそうなのですが、2回に分けると何故か2回目のフードを残してしまうんです。
こういう子は無理に2回に分けずに、一番食べる時間帯(ナナは朝。)に1日1回で構いません。
ワーキングドッグに多いようですが、体がそういう風に出来ているのかもしれませんね。
【まとめ&補足】
基本の給仕を必ず守らなくてはいけないわけではなく、愛犬の様子を観察し、愛犬に合った給仕を行ってください。
また、ご飯の前後1時間は激しい運動は避けてください。胃捻転や腸捻転を引き起こしやすいです(特に大型犬)。
カリカリフードのまま与える時は、新鮮なお水を必ず用意すること。
【注意事項】
仔犬の飼い主さんに特に多いのですが、フードを常に与えっぱなしは止めましょう。
ショップの人に、「成長期だからどんどん食べさせて。」や「出しっぱなしでいいです」なんて言われることがありますが、これをすると食に対しての意欲が無くなり、食事をちゃんと取らない子になります。
一度フードを与えたら、10~15分程度で残っていても下げてください。
こうすることで食に対して意欲が増すようになるので、今、出しっぱなしで与えている飼い主さんは、今すぐに止めましょう。
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