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グレインフリーフードが何故良いのか

2016年08月15日 19:48 by keiko_kamide
2016年08月15日 19:48 by keiko_kamide

皆さん、こんにちわ!今月も暑いですね~。

わんこ達の体調管理はしっかり出来ていますか?

今回はフードの話に逆戻り。

しかも、ちょっと小難しい話しになるので、しっかりついてきてくださいね。

 

前の記事にも書きましたが、質の悪いフード、特に小麦粉などの穀物がたんまり入ったフードは、犬には良くありません。

いくつか理由があるので、今回はそれを知っていただきたいと思います。

 

 

1、犬は元々、肉食である。

犬は長い歴史の中で、人と共に暮らすようになり、今日では雑食に近くはなっていますが、元々の肉食である資質は大きく残っています。

もちろん、生肉などは仔犬の頃から慣れさせたりしていないと、お腹を壊す場合がありますが、栄養の吸収や分解などの面から見ると、やはり肉食に近いのです。

そのため、ミネラルとしての塩分は多少必要としますが、糖類、特にブドウ糖は必要としないため、エネルギーや栄養素として分解吸収できずに、体外に排出されるか、取り過ぎの場合は体内に蓄積されてしまうのです。

 

2、ブドウ糖が与える影響

では、取り過ぎてしまったブドウ糖がどのように体に影響してくるのか?

 

・肥満や脂肪腫などの脂肪として体内に残る。

今日の家庭犬に多い肥満。これは人間の食べ物を与えている場合もありますが、それだけでこんなに急増することはないと思うのです(かと言って与えていいわけではありませんよ)。

という事は、日ごろ食べているフードに問題があるのではないでしょうか?

分解吸収し排泄できないものは体の中に溜まっていきます。これが俗に言う内臓脂肪というやつですね。これにより肥満の子が増えているようにかんじます。

しかも、穀物たんまりフードは穀物が入っている分、肝心の栄養を適量摂るにはその分沢山食べないといけません。

なので、グレインフリーフードに比べ、給餌量が多く、ウンチの量や回数も多くなるのです。

 

・代謝が良すぎるために起こる精神病。

炭水化物を摂ると、ブドウ糖により血糖値が上がりますよね?これにより交感神経が活発になり、エネルギーが増えるため、運動や勉強などがはかどり、次第にエネルギーが減ってくると副交感神経が働きリラックスしやすくなります。

人間の場合、この交感神経と副交感神経の入れ替わりがとても緩やかで、睡眠や集中力が長いのです。

ところが、犬はこの交感神経と副交感神経の入れ替わりがとてもスピーディーです。

ただでさえ入れ替わりが激しいのに、そこに血糖値まで大幅に上昇させられてしまうと、人間で言う躁鬱(そううつ)のような状態になってしまったりするのです。

フードを食べた後に長時間眠っていたり、突然何もないのに大暴れする子がいたりしますが、そういう子はコレが原因かもしれません。

ちなみに、人間の肥満や躁鬱などもこの炭水化物から摂取してしまうブドウ糖による交感神経の入れ替わりの激しさによるものだといいます。痩せたい方や精神病にお悩みの方は、医師に相談して炭水化物を減らしてみるのもいいですよ。

 

 

 

・肝臓や腎臓にも影響。

さて、溜まって悪影響になるのは脂肪による肥満だけではありません。

内臓脂肪は腎臓や肝臓の働きにも影響を及ぼします。これらに悪影響が出ると、腎不全や肝硬変、他にも緑内障などにもつながります。

目なんて関係ないでしょ?と思うかもしれませんが、神経や血管などは全部繋がっています。

たとえ離れた場所だとしても、その部位が関連している場所であれば影響が出てしまいます。

 

いかがでしょう?穀物って意外と犬には危険な物だと分かっていただけましたでしょうか?

値段が安いというだけで購入されている飼い主さん、コスパと後の病院代を考えればグレインフリーフードに変えてみませんか?

高級志向のフードでも穀物をたくさん使っているものはあります。もう一度、愛犬に与えているフードの内容をご確認ください。

グレインフリーフードに変えたからといって、必ずしも病気にならない!という事はありませんが、少しでもそのリスクを下げる事はできます。

大切な家族なのですから、日ごろから食べるフードにも十分な心配りをお願いします。

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