さて、今回からは水生昆虫飼育のより具体的な部分ということで、まずは水槽について概観していきたいと思います。
水生昆虫飼育においては、水漏れさえなければ、どんな水槽でも問題ないのですが、耐久性や使い勝手を考えると限られてきます。
また、水槽のサイズも様々ですが、条件が許す限り大きなものにすることをお勧めします。これは。容量が大きいほど、水質や水温が安定するからです。
そして、もう一つ忘れてはならないのは、水生昆虫は飛ぶので、蓋があることが絶対条件ということです。
①ガラス・アクリル水槽
実際の使い勝手や扱いやすさを考えると、やはりこのあたりが無難でしょう。何より、一番の利点は水中での様子を観察できるということです。
また、耐久性にも優れていて、入手もしやすく、最も一般的と言えます。
②プラスチックケース
小型のものから中型まで各種サイズが揃っているのが最大の魅力。共食い性向の強いものや幼虫類を個別で飼育するのにも適しています。
ただ、どうしても表面の曇り等で観察がしづらかったり、耐久性が低いことが欠点です。
③衣装ケース
もともと水を入れることを考慮して作られていないので、耐久性には不安があるが、安価で大容量という点では捨てがたいところです。屋外飼育や、個体数が多い時の一時的な飼育に適していると言えます。
④その他のケース
鮮魚輸送に使われる発泡スチロール容器は思いのほか使い勝手がいいです。保温効果が高いので、屋外やテラスでの飼育に適します。
また、紙コップやプリン等のケースも幼虫飼育の段階では重宝します。
水槽関連についてはこのくらい考えれば十分と思います。
次回からはさらに飼育環境について具体的に考察していきたいと思います!
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