新年あけましておめでとうございます。2015年もぺっとの根っこがんばって更新していきますので「ぺっとの根っこ毎月10日更新」とみなさまの頭の片隅にでも置いておいてやってください。
新年最初のテーマは【足輪】について。
みなさんは足輪という言葉を聞いたことがあるでしょうか?足輪とは、主に個体識別や生態調査等に使われる鳥類の足に装着されるリングのことです。レース鳩やインコ、十姉妹やカナリヤなどの足についているリングを見たことがある方も多いかもしれません。実はこの足輪は多くの猛禽類にも装着されています。
リングの大きな役目としては先に述べた個体識別というものが大半です。足輪に記されている番号はリングの装着者によって様々ですが多くはその個体の識別番号が記されています。それと同時にブリーダーの連絡先等を記している場合も多く見かけます。これが何の役に立つのかというと。例えば飼っている鳥が行方不明になった場合、誰かの手で保護されその方が足輪の存在に気付きリングに記されている電話番号に電話をかけていただければ同時に記されている個体識別番号からその個体の飼い主がわかるという仕組みです。
そう、もし行方不明になっても無事帰ってくる可能性が高まるということです。
ただ、保護してくださった方や警察の方から飼い主の証明を求められる場合もあるので事前に足輪に記されているリングナンバーや個体の写真その他証拠になりそうなものを事前に準備しておく方がいいでしょう。
足輪の多くは金属やプラスチック製の繋ぎ目のない輪のため装着されている個体の多くは人間の元で孵化させたブリード個体です。まだ足の小さな雛の内に足輪をはめ成長とともに大きくなった足より小さな足輪は抜けなくなるため破壊しない限りは取り外すことはできません。これで足輪は鳥たちにとって一生付き合う自分の証明になるわけです。
もちろん、後から装着が可能なタイプの足輪もあるのでご安心ください。
足輪はその鳥たちにとってはただの輪っかかもしれませんが、人間社会で生きていく鳥である以上人間と鳥をつなげる大事な絆であることに間違いはありません。
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