気軽に猛禽類を入手し手軽に飼育が出来るようになった現代。様々な方が猛禽類の飼育出来るようになってきたのは嬉しい事です。ただ気軽に飼育できるようになった分事前に勉強をシッカリせずに飼育に乗り出すのは危険です。
実際にここ数年FacebookやTwitterなどのSNSで「飼っていた猛禽類が脱走しました。」や「訓練中に逃げてしまいました。」などの書き込みが見受けられます。これは笑って話せるような事ではありません。猛禽類の場合は慣れていない個体であれば逃げてしまえば回収するのは非常に困難です。訓練の入っている個体であっても回収できない場合もあります。
訓練はあくまで紐の付いていないフリーの状態で行うため常にロスト(見失う)の危険はあります。もし、ロストしてしまった事を想定して9月号でのテレメトリーシステムのお話に掲載しましたように私は発信器の装着を強く勧めております。
しかし、ここ最近になってよく目に付くのは「部屋から逃げました」「窓の隙間から逃げました」などのいわゆる籠抜けです。この場合は普段の飼育場所からのロストのため恐らく発信器は装着していないでしょう。原因として様々な事が考えられますが係留方法に問題がある事が多いようです。
猛禽類の飼育には基本的にインコやジュウシマツのように鳥かごで飼育するのではなく、止まり木に直接係留する飼育方法が一般的なので、係留が解け窓が開いていたら外へは簡単に飛び出せるという事です。意外と狭い隙間からでも脱走できるので注意が必要です。
では、猛禽類の係留具の結び方はどんなのがベストか?固結び?ちょうちょ結び?いえいえ、実は猛禽類飼育に使う結び方で最適なものがあります。その名も「鷹匠結び」と言います。詳しい結び方はこちらをご覧下さい。
説明がへたくそですいません(汗
最初は慣れが必要ですが慣れてしまえばスムーズに行えると思います。これは覚えておいてそんのない結び方ですよ。
日本国内で飼育されている猛禽類は基本的に海外からの輸入や国内ブリードなどで元々日本にいた種類ではありません。しかし近縁種はいます。外来種と在来種が交雑すれば純粋な日本の猛禽類がいなくならないとも限りません。自分のペットを守るためにも国内の生態系を保護するためにも自分の飼っている猛禽類の飼育環境は徹底的にチェックしましょうね。
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