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活餌の注意点

2016年08月15日 19:58 by masataka_mano

 多くの鳥が鳥屋真っ盛りのこの時期。鳥のほか人間も暑さにうだされていることと思います。熊本は連日35度を超え、早く冬が来ないかと心より願っています。しかし、鷹匠は冬が来る前に鷹の訓練をおこなわなければなりませんね。本格的な猟期が始まる前にいろいろな訓練を行うのですがその中でも活餌を使った訓練について気をつけねばならない点があります。それは活餌を使う頻度と活餌の必要性です。

 多くの方は飼育している猛禽類に活餌を与えたいと思ったことがあるかと思います。もちろん、鷹狩りなどを行う鷹などの場合は活餌が必要な場合があります。しかし、活餌というものは生きている動物です。活餌を与える場合は慎重になってください。

 鷹匠が活餌を与える目的としては実際に生きた動物を捕獲させる訓練目的が主だと思われます。この場合、捕獲したいターゲットに近い活餌を選択するのがベストです。例えばカモを狙うなら合鴨。野ウサギを狙うならウサギ。キジを狙うなら鶏や養殖キジ。などなど。

 ごく稀に活餌を獲物と認識しない猛禽類も居ます。むしろ、活餌の存在を恐怖に感じ逃げ惑う個体も。この場合は鷹にとって悪いイメージがつき鷹狩りどころではなくなりますので鷹匠が活餌を眼の前で絞め、解体をし普段餌として食べている肉にして「活餌=餌」という構図を作ってあげる必要があります。

 さて、活餌に対して抵抗がなくなった個体ですが、おそらく最初の捕獲は失敗するでしょう。それはそうです。いきなり生きた獲物を差し出して上手く捕まえる方が無理なのです。この場合も鷹匠の指導が入ります。鷹にとって「頭取り」と呼ばれる、獲物の頭を押さえ込む捕獲方法が非常に重要になってきます。大きな獲物でも頭を押さえ込んで仕舞えば動きを封じ込めることが可能です。これにより、獲物を大暴れさせることもなく鷹が怪我を負う可能性も低くなります。これは非常に重要なことですのでしっかり頭を押さえ込むように癖をつけさせましょう。

 なお、鷹匠の場合も一度活餌や狩を経験した鷹であればその時の記憶が残っているので毎回活餌を使う必要は必ずしもありません。前シーズンに捕獲した獲物を生きているように紐などで動かしたり、ルアーなどで擬似ハンティングをさせるということも立派なハンティング訓練になります。


 先ほども書きましたが、鷹匠が鷹に活餌を使うのはあくまで訓練のためというのがほとんどです。ごく稀にペットとして飼育しているフクロウなどの猛禽類に活餌を頻繁に与える方がおられますが、個人的な意見としてはペットとして飼育している個体には活餌は好ましいとは思っておりません。

 この場合の多くはストレス発散や新鮮な肉を食べさせてあげたいという考えがほとんどかと思います。しかし、活餌を使うとどうしても生きている物や動く物に強く反応したり、攻撃性を出してしまう個体が多くいます。ストレス発散は普段から放鳥時間を設けたり破壊衝動のある個体には破壊してもいいものを与えたりしてストレス発散をさせ、新鮮な餌に関しては飼い主が絞めたものを与える方がベストです。無駄な事故やトラブルを避けるためにも無闇に活餌を使うのはお勧めできません。活餌を使うということはリスクがある。これは覚えておいてもいいですね。

こう考えると意外と活餌の重要性は低いのかもしれません。

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