バックナンバー(もっと見る)

2016年10月号

ペットとの暮らしを提案する"ぺっとの根っこ" もしもの時の人口蛹室。 猫か...

2016年8月号

ペットとの暮らしを提案する"ぺっとの根っこ" 犬に良くない意外なもの 活餌...

2016年7月号

ペットとの暮らしを提案する"ぺっとの根っこ" フードアグレッシブって? 梅...

ぺっとの根っこ

2016年4月号

猛禽類のロスト

2016年04月10日 11:12 by masataka_mano

 近年、TwitterやFacebookなどのSNSの利用者増加に伴い様々な情報が目に入ります。有益な情報もあればそうでない情報も。そんな中毎週のようにある投稿を目にします。

「フクロウが逃げました。」「鷹がいなくなりました。」「ハヤブサに逃げられました。」

ここ最近、猛禽類飼育者が増えSNSでの情報交換が盛んに行われるようになりこのような情報公開も盛んに目にします。もちろん彼らは鳥です。飛んで遠くまで逃げることは十分可能な体を持っています。このような動物を飼育する以上逃走防止の策を講じておく必要があります。

逃走には様々な原因があります。

  1. 訓練中のロスト
  2. 屋外に出した際のロスト
  3. 飼育中の不注意など・・・ 

まずは、1.【訓練中のロスト】

これは猛禽類をフリーフライトや鷹狩の訓練または本番中などに回収不能になることを指します。しっかりとした訓練を施し逃走防止に努め、もしもの時のことを考えテレメトリーシステム(発信機など)の導入を検討するべきです。現在、低価格で小型のGPS端末があり従来の猛禽類専用の発信機の代用になりそうな製品も幾つかあります。専用のものではないので破損などの恐れはありますが場合によっては導入を検討するのもアリです。(あくまで専用のものではないので自己責任でお願いします。)

 次に2.【屋外に出した際のロスト】

日光浴や据え回しなど猛禽類を飼育・訓練していると猛禽類を屋外に連れ出す機会が非常に多くなります。屋外に出すということは飼育猛禽類を野生に放てる一歩手前という危機感を持っておくべきです。訓練を施している猛禽類であれば戻ってくる可能性は高いですがさほど訓練を施していない猛禽類になると回収は困難になります。屋外に出す際は必ず人が見ている場所でのみにしておくべきです。鳥だけで屋外に出すのは思わぬ自己の原因にもなりえますのでやめておいた方がいいでしょう。

あと、意外に多いのが日光浴中などに係留具(ジェスやリーシュ)の破損によっておこる逃走です。これは、完全に人為的に発生したものですので日頃から猛禽類に装備されている装備品のチェックを行い、適切な時期に交換をするよう心がけましょう。

 最後に3.【飼育中の不注意】

これは、室内または屋外の飼育施設で飼育している際に人間の不注意で鳥が逃走することを指します。例えば、「タバコを吸いにベランダに出た瞬間に一緒にフクロウが飛び出した」や「玄関を開けた瞬間鷹が飛び出しそのまま逃走」などです。繋いで飼育するか。室内で放し飼いにするか。は飼い主の自由ですが、逃走の防止策は必須と言えます。飼育スペースを確実に区切るや室内でも繋いで飼うなど逃走防止策は様々です。やりすぎじゃない?と思えるくらいの対処をしておいても損はないでしょう(鳥のストレスにならない程度に)

上に書いたのはほんの一例です。ちょっとしたことで猛禽類は逃げ出す可能性があるので、様々な場合を想定するように心がけましょう。

  ここ1~2年の間に急激に猛禽類飼育者が増えロスト個体の情報を目にするようになりました。基本ペットとして飼育している猛禽類は外来種です。外来種を野に放つという行為は生態系や今後の猛禽類飼育のことを考えてもいいことではありません。


 昨年とある場所で目撃されたロスト個体のオナガハヤブサ

 

もし、飼育している猛禽類が逃げてしまったら。

  1. カラスが集まっている場所などを重点的に探しましょう。
  2. 友人やご近所の方にも捜索の協力を仰ぎましょう。
  3. 警察や保健所に届け出ましょう。保護されて持ち込まれる場合があります。
  4. SNSは有効活用しましょう。ただし、情報を載せすぎると誘拐される恐れも(リングナンバーなど)

 このような手順を踏んで探すと人の目も多くなり発見できる可能性が上がります。が、発見はできても回収できるかどうかはまた別の話です。こういうことも想定して 、日頃から呼び戻しの訓練をしておくといいでしょう。SNSに情報をアップする際はリングナンバーの記載は絶対に避けてください。個体識別にも使われるリングナンバーは警察などで保護されていた際に提示しなければならない場合があります。SNS上にこの番号を公開してしまうと誘拐されてしまう可能性もあります。

近年の飼育猛禽類のロスト個体の多さには様々なところから懸念する声が上がっています。ちょっと気を引き締めるだけで防げることも多いです。大事な鳥たちです。今後気を引き締めて 飼育するように心がけていきましょう。

関連記事

活餌の注意点

2016年8月号

梅雨時期気をつけること

2016年7月号

鷹卵を食す!

2016年6月号

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2016年10月号

ペットとの暮らしを提案する"ぺっとの根っこ" もしもの時の人口蛹室。 猫か...

2016年8月号

ペットとの暮らしを提案する"ぺっとの根っこ" 犬に良くない意外なもの 活餌...

2016年7月号

ペットとの暮らしを提案する"ぺっとの根っこ" フードアグレッシブって? 梅...